オーストラリア代表経験を持つJリーガー、湘南GKベラピ(29)とJ2清水のFWデューク(25)が、14年W杯ブラジル大会後に就任したポステコグルー監督(51)が、もたらした代表の進化を明かした。

 ポステコグルー体制ではロングボール主体の攻撃からつなぐスタイルに変化したという。デュークは「ロングボールを使おうとしないし、醜い勝ち方を目指していない。ボールを保持し多彩な攻撃で仕掛ける形に変わった」。ベラピも「Jリーグで例えるなら攻撃は川崎Fだ」と証言する。

 選手選考には足元の技術が重視されるようになったという。デュークは「ボールを保持できる選手が入り選択肢が広がった」と指摘。ベラピは「複数のシステムを駆使できる組織力も今の監督が就任して定着した」と話す。カギを握る選手として2人が挙げたのは司令塔のMFムーイ(26)。川崎FのMF中村のような選手といい、「日本戦は中盤を制した方が有利になる」とみる。

 ポステコグルー監督は「選手にチャンスを与え、選手の最大限の能力を引き出す」と、代表選手に慕われているという。現体制ではまだ招集されていない2人は、代表復帰へ意欲を見せていた。【岩田千代巳】