湘南は残留への望みを捨てない。8日、神奈川・平塚市内で練習。最近はサーキットトレーニングなど走りのメニューを増やしているが、曹貴裁監督(47)は「最終的にスピードに乗ったプレーができてない。最後に全速でボックスに入ったり、ペナルティーエリアにドリブルで入って、危険なことをするのが課題」と意図を説明。「最後のクオリティーを、個人でなく組織で崩したいと思っている。選手も意識してくれてやってくれている」とうなずいた。

 2日から6日まで5日間のオフだったが、休み前のミーティングで、曹監督は「勝ち点9を取るしか道は残されていない。引き分けがあっても残れない。本気で勝ち点9を取るつもりでグラウンドに出てきてももいたい」と選手に伝えた。来週には静岡県内で短期合宿を行う予定。「勝ち点9取るつもりで準備をする。チームが成長できるようにしたい」と話した。

 残り3試合で、残留圏内の15位名古屋と勝ち点差8。次節にも引き分け以下なら降格が決定し、残留には残り3戦3勝しないと望みが絶たれる。状況は厳しいが、最後まであきらめない。