85分に見事な同点ゴールを決めたスソ。エースの一撃でミランが勝点1を上乗せした。写真:Alberto LINGRIA

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 現地時間2月13日、ローマのオリンピコでセリエA24節のラツィオ対ミラン戦が開催された。
 
 6位ラツィオはウォーミングアップ中に守護神マルケッティが筋肉を痛め、急遽ストラコシャがゴールマウスを守ることになった。
 
 一方、8位のミランは怪我と出場停止で多くの主力が欠場。ロマニョーリ、パレッタ、デ・シリオを欠く最終ラインは右からアバーテ、ゴメス、サパタ、バンジョーニ、クツカが不在の中盤はポーリ、ロカテッリ、パシャリッチが先発。また、デウロフェウを前節の途中から起用したCFに入れ、その左右にオカンポスとスソを置いた。本田圭佑は公式戦17試合連続のベンチスタートとなった。
 
 序盤はラツィオがポゼッションで攻め込み、ミランはそれに耐えながら縦に速いカウンターという展開。しかし、ラツィオが8本の枠内シュートを放つも相手GKドンナルンマの再三のビッグセーブに防がれ、ミランの速攻も最後の仕掛けが機能しない。
 
 そんな中、前半終了間際にインモービレがペナルティーエリア内で上手く両CBをかわすと、ドンナルンマの手に引っかかってPKを奪取。これをビグリアが豪快に決めて、ラツィオが先制に成功した。
 
 後半もラツィオが主導権を握り、ミランのモンテッラ監督は早々に手を打つ。52分、ロカテッリを下げてより攻撃力に持ち味のあるソサを投入した。
 
 それでもミランの攻撃は噛み合わず、63分にはオカンポスに代わってラパドゥーラがピッチへ。しかし、これも効果はほとんどなく、むしろラツィオのF・アンデルソンなどに次々と危険な場面を作られた。
 
 ミランは77分、ポーリを下げてM・フェルナンデスを投入。交代枠を使い切り、本田はセリエA8試合連続(公式戦では4試合連続)の出番なしが確定した。
 
 83分、ラツィオのインモービレが裏に抜け出してフリーでシュート。しかし、ドンナルンマの鋭い反応に止められた。
 
 すると直後の85分、ミランが同点に追いつく。スソがペナルティーエリア内にドリブルで切れ込むと、4人に囲まれながら小さな振りで左足を一閃。ボールはサイドネットに突き刺さった。
 
 これで勢いに乗ったミランは一気に攻め立てるが、その後はゴールを奪えず。1-1のまま試合終了のホイッスルが鳴り響いた。
 
 24節終了時点でラツィオは勝点44で6位、ミランは勝点41で7位となった。